糖尿病の食事・運動療法
手ばかり栄養法による食生活の援助
生活習慣病の典型といえる糖尿病は、一生かけて付き合っていく必要のある病気です。「糖尿病の食品交換表」は食事療法に有用ですが、煩雑な面があります。当院では、患者さんの手のひらの大きさに合わせた「手ばかり栄養法」の指導で成果を上げています。例えば、緑黄色野菜は両手1杯分、その他の野菜は両手2杯分を食べることが望ましいとされます。
また、患者さんには手づくりの糖尿病ハンドブックをお渡しし、日常生活のアドバイスとして活用いただいています。
運動療法
定期的な運動をすることで、体のインスリン感受性が改善されます。また血液中にあふれたブドウ糖が、運動により筋肉の細胞内に取り込まれ、血糖値が低下します。
運動は週に3回以上行うことが望ましいので、「いつでも、どこでも、ひとりでもできる」ことが推奨されます。その代表例がウォーキングでしょう。インスリン感受性の改善が目的なら、それほど激しい運動を行う必要はありません。ちなみに20分のウォーキングで、約80キロカロリーが消費されます。