糖尿病の人には朝食は大切
朝食を抜くと、空腹感が強くなり、それを満たすために昼食や夕食で食べ過ぎてしまう傾向があります。また、朝食を抜くことで、お菓子などの間食を摂り過ぎてしまうおそれもあります。1日の栄養素のバランスを考えて間食をとれれば理想的てが、多くの場合で栄養バランスを乱す原因となります。
夕食から朝食までの間は、もっとも長い空腹時間になります。昼食や夕食でより多くの食事を摂取すると、食後に血糖値が上昇しやすくなり、血糖を下げるインスリンも分泌され、肥満になりやすくなります。1日の摂取エネルギーが変わらない場合でも、朝食を摂ることで、昼食後の血糖値を低く抑えられる効果(セカンドミール効果)を得られやすくなり、また食欲を増進させるホルモンを低下させることも期待できます。
体には1日のリズムを作る体内時計がそなわっており、朝起きて光を浴びて、目から入る光の刺激でリセットされます。体内時計のリズムを整えるためにも、朝食は大切です。食事をすることで、インスリンが分泌され、時計遺伝子が発現して時計がリセットされます。光を浴びるのと同様に、朝食を食べることで、眠りから活動に向かうリズムが整えられます。