糖尿病の対策に「立つだけダイエット」 座る時間を減らせば減量できる
肥満や2型糖尿病の原因のひとつが運動不足だと知っていても、椅子に座り過ぎているからだと考える人はまだ少ないでしょう。しかし、欧米では椅子の座り過ぎのもたらす弊害が大きな話題になって、オフィスから椅子を撤去する企業も出てきました。
主な事務機器メーカーは、スタンディングデスクを開発しました。一部のベンチャー企業や外資系企業では、健康増進のためにスタンディングデスクを導入しています。
米国のメイヨークリニックが「立位時間を増やすだけで、体の代謝が向上し、消費カロリーを増やせる。立ち上がるだけで健康増進につながり、寿命を延ばせる」という研究を発表しました。この研究は、欧州心臓病学会の学会誌に発表されました。
健康上のリスクを軽減するためには、1日を通して座ったまま過ごす時間がどれだけ長いかを知り、意識して体をより多くを動かすことが重要だといいます。
目に見える効果があると分かれば、「仕事中にもなるべく立ち上がろう」「余暇の時間は立ったまま過ごそう」という気持ちになるかもしれません。
細切れの時間でも1日分を集めると相当な時間になります。立ったまま過ごす時間を1日1時間増やすことを目標に取り組んでみてはいかがでしょう。