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マグネシウムを多く含む食品が心筋梗塞のリスクを低下 8.5万人の調査

[2017.09.13]

 魚や大豆などの食品に含まれるマグネシウムを多く摂取している人は、心筋梗塞などを発症するリスクが3~4割低いという調査結果を、国立がん研究センターなどがまとめました。
 マグネシウムを多く含むい魚や果物、野菜、豆類、海藻などをよく食べることが望ましいということです。

今回の「食事からのマグネシウム摂取量と虚血性心疾患発症との関連」研究は、国立がん研究センターと国立循環器病研究センターが共同で実施したもの。
 今回の研究では、岩手、秋田、長野、沖縄、茨城、新潟、高知、長崎に在住していた、1995年と98年に45~74歳だった男女8万5,293人を対象に、約15年追跡して調査し、食事からのマグネシウム摂取量と虚血性心疾患との関連を調べました。
 カリウム、カルシウム、マグネシウムなどのミネラルは必須栄養素で、これらを多く摂取すると脳卒中や虚血性心疾患の予防に有効であることが報告されていますが、日本人を対象とした研究は少ないそうです。
 研究チームは、食事からのマグネシウム摂取量を、アンケート調査の結果から5等分(Q1~5)に分け、循環器疾患(脳卒中および虚血性心疾患)発症率を比較しました。調査期間中に4,110人が脳卒中を、1,283人が虚血性心疾患を発症しました。
 解析した結果、虚血性心疾患の発症リスクは、男女とも、食事からのマグネシウム摂取量が増えるほどリスクが低下する傾向がみられました。研究チームは、「マグネシウムは魚、果物、野菜、大豆に多く含まれ、これらの食品を多く摂取することで、循環器疾患の予防が期待できる」とまとめています。

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