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糖尿病があると認知能力が衰えやすい 緑色の葉物野菜を食べて対策を

[2018.01.12]

 「ホウレンソウやキャベツ、レタスなどの葉菜類を毎日の食事に取り入れることが、脳の健康を促進するための効果的な方法となる可能性があります。先進国では社会の高齢化が進み、認知症が急激に増えています。認知症を予防するための効果的な戦略が求められています」と、ラッシュ大学医療センターのマーサ クレア モリス氏は言います。
 研究では、緑色の葉物野菜を1日に1回以上食べている人は、ほとんど食べない人に比べ、記憶力と思考能力のテストで低下率が低く、認知能力では最大で11歳の差が生じることが明らかになりました。
 「ラッシュ大学・メモリ・エイジング・プロジェクト」は、退職した高齢者が住むシカゴ地区の公営住宅コミュニティで実施されている、生活スタイルと認知能力の関連を調べている大規模な研究です。参加者は、食事内容に関するアンケート調査に回答し、ホウレンソウやレタス、ケールなどの葉物野菜を毎日どれだけ食べているかを申告しました。同時に認知能力を評価するテストを毎年受けました。

 研究チームは、葉物野菜の摂取量に応じて参加者を5つのグループに分け、もっとも多く食べた人(1日に150g以上)、ほとんど食べない人(1日に10g程度)の、認知能力の推移を比較しました。

 年齢を重ねるにつれ、参加者の認知能力は低下していく傾向がみられましたが、葉物野菜をもっとも多く食べている人は、ほとんど食べない人に比べ、認知能力の低下が抑えられていました。葉物野菜を多く食べている人では、年数にすると11歳に相当する差が生じていました。

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