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糖尿病で感染症になりやすい理由とは

[2017.06.07]

 

1. 糖尿病で感染症になりやすい理由とは

 糖尿病患者さんは、感染症にかかりやすい状態(「易感染性」といいます)になります、その主な理由は以下の4つです。

(1)白血球(好中球)の機能低下

 白血球の一種である好中球は、体内に入り込んだウイルスや細菌を食べる働きがあります。しかし、高血糖時はこの機能が低下してしまいます。

通常、血糖値が250mg/dl以上になると好中球の働きが鈍くなります。

(2)免疫反応の低下

 一度感染したことのある病原体には「抗体」が作られるため、次に体内に侵入しても感染しづらくなります。これを「免疫反応」といいます。

 高血糖時の時は、この免疫反応が弱くなることが分かっています。

(3)血流の悪化

 高血糖になると毛細血管の血流が悪化します。これにより、身体中に十分な酸素や栄養を届けられず、細胞の働きが低下し、好中球が感染部位に到達しにくくなります。

 さらに内臓の血流の悪化により、肺炎、胆嚢炎(たんのうえん)、膀胱炎(ぼうこうえん)、腎盂腎炎(じんうじんえん)などの感染症にかかりやすくなります。

(4)神経障害

 糖尿病に特有な合併症の一つに神経障害(しめじの「し」)があります。

 神経障害では痛みを感じる神経が障害されますので、症状に気づきにくく、感染の発見を遅らせます。

 神経障害は足から始まりますので、特に足の感染に注意することが重要になります。

 2. 糖尿病患者さんの感染防止策

 感染防止策としては、通常の手洗い、うがいの励行以外に、ワクチン接種も重要です。

 糖尿病患者さんでは、インフルエンザ・ワクチンの接種が勧められます。台湾の研究では、インフルエンザ・ワクチンを摂取した高齢糖尿病患者で、有意に入院の頻度を低下させました。

 また、高齢糖尿病患者さんでは肺炎球菌ワクチンも接種すべきでしょう。長期療養型の病院に入院した患者の追跡調査では、肺炎球菌ワクチン接種が死亡率を減少させたという報告があります。

 

 

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