メニュー

ブロッコリーで糖尿病が改善する?「スルフォラファン」が血糖値を下げる

[2017.06.24]
 ブロッコリーなどのアブラナ科の野菜に含まれる「スルフォラファン」は、注目されている栄養成分です。体内に取り込まれた化学物質の解毒や抗酸化力を高め、がんを予防する効果があることが知られています。  スルフォラファンは、カリフラワー、キャベツ、芽キャベツ、ケール、白菜、菜の花などに含まれますが、ブロッコリーのスプラウト(新芽)は特に含有量が多いです。  ブロッコリーのスルフォラファンを濃縮したエキスを摂取した2型糖尿病患者は、グルコースの産生が抑えられ、血糖コントロールが改善することが、スウェーデンのイェーテボリ大学の助教授であるアンデルス ローゼンガレン氏らがルンド大学糖尿病センターと共同で行った研究で明らかになりました。  研究チームは、スルフォラファンをヒトに摂取してもらう試験を行いました。2型糖尿病97人が12週間にわたり、ブロッコリースプラウトの粉末状の濃縮物を1日1回摂取しました。用量は、天然のブロッコリー含まれる量の約100倍でした。  肥満を伴う2型糖尿病患者の多くは空腹時血糖値が高いですが、スルフォラファンはプラセボを服用した対照群に比べ、空腹時血糖値を10%低下させ、スルフォラファンが効果的であることが明らかになりました。  「スルフォラファンには糖尿病合併症の発症リスクを下げる十分な効果があることが分かりました。しかも、ビグアナイド薬のように胃腸障害などの副作用を起こしません」と、ローゼンガレン氏は言います。
▲ ページのトップに戻る

Close

HOME