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朝食で「牛乳」を飲むと1日を通して血糖値が低下 糖尿病の食事改善

[2018.08.31]
牛乳を飲むと食後の血糖上昇を抑えられる

 朝食のメニューを工夫すると、1日を通じて血糖コントロールに有利に働き、2型糖尿病の管理が改善する可能性があります。研究グループは、朝食で高タンパク質の牛乳を飲んだ場合の血糖変動と、朝食後および昼食後の満足感について調べました。 研究は、カナダのゲルフ大学人間・機能性食品研究ユニットのダグラス ゴフ教授らがトロント大学と共同で行ったもので、詳細は科学誌「Journal of Dairy Science」に発表されました。 朝食でシリアルとともにタンパク質を豊富に含む牛乳を飲んだときと、水を飲んだときとを比較する試験を行った結果、牛乳は食後の血糖値の上昇を抑えることが判明しました。朝食でタンパク質を摂取すると「セカンドミール効果」を得られ、昼食以降の食欲も抑えられることも分かりました。 「セカンドミール効果」とは、最初にとる食事(ファーストミール)が、次にとった食事(セカンドミール)の後の血糖値にも影響を及ぼすという現象のこと。朝食で糖質が少なく食物繊維の多い食品を選ぶと、食後高血糖が抑えられるだけでなく、昼食後も血糖値の上昇を抑える効果を得られるという理論です。朝食のメニューが1日の血糖コントロールに影響すると考えられています。

「朝食で牛乳を摂取すると、同時に摂取した炭水化物の吸収が遅くなり、血糖値の上昇を抑えられることを確認しました。2型糖尿病や肥満の人では、食後の血糖値が上昇しやすいことが知られています。栄養学の専門家は、そうした人にとって健康的な朝食を摂ることは重要だと指導しています。朝食に牛乳を加えることが勧められます」と、ゴフ教授はアドバイスしています。

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